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畑だより
茎ワサビの収穫

続くワサビ収穫

バンカーズの挑戦

 5月中旬に始めたワサビの収穫作業は8月初旬まで続き、実に2カ月半を要した。想定では7月初旬に終える予定だった。

 ワサビ収穫における標準的な作業時間は、10㌃当たり400時間といわれる。私たちの栽培面積は合計26㌃。単純計算で1040時間、社員3人が毎日8時間作業して約43日かかる計算である。まだまだ作業に不慣れなため、それ以上に時間を要してしまった形だ。
 

わさびの堀上げ

 ワサビは数ある農作物の中でもニッチな品目であり、機械化が遅れているため、いまだ定植から収穫に至るまで全てが手作業で行われている。加えて、栽培方法自体が標準化されておらず、生産者ごとに異なっているのが実態だ。

 今回あらためて感じたのは、低い労働生産性と、加工原料としての販路だけでは収益性が低く、生産コストを十分に吸収できていないこと。工程の見直しや機械の導入などによる生産性向上に加え、自社商品の製造販売など、いわゆる6次産業化による農産物の付加価値向上が現状の課題である。  私たちの力だけでは解決できないことも多いが、これまで培ってきたネットワークを生かし、あらゆる事業者と地域を巻き込みながら課題解決を図りたい。