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畑だより
露地栽培わさび

復活への種まき

バンカーズの挑戦

 私たちが育てるワサビはハウス栽培が中心だが、一部は山林でも栽培している。山林での露地栽培では種が採れるため、自ら種を採り、苗を育てることで、苗の安定的な供給体制を構築することが目的だ。昨年末から今年の春先にかけて約7千本の苗を定植した。来春には私たちでワサビの採種、育苗に挑戦する。
 

 さらに、今後、沢ワサビ栽培にも挑戦できないかと考えている。沢での栽培では、一般的にイメージされやすい、すりおろして薬味にするワサビの芋(根茎)を育てる。青果での販売ができるため、売り方次第で高付加価値化が可能だ。何より、ワサビの茎よりも芋の方が一般消費者への訴求効果があるため、産地のブランド化には欠かせないアイテムと言える。

 ワサビの採種、育苗には高度な技術が必要なことに加え、そのノウハウを言語化、数値化することが容易でなく、技術習得のハードルは高い。また、沢ワサビは栽培期間が2~3年と長いだけでなく、水質や水温の条件が厳しいことから、栽培適地の選定が難しい。  農業経験の浅い私たちにとっては、いずれも一見無謀にも思われる挑戦だが、困難だからこそ取り組む価値があり、素人だからこそ固定概念にとらわれず挑戦できると思っている。

沢わさび栽培
沢わさびイメージ