中国山地の中腹に位置する錦町は、豊かな森と湧き水に恵まれた、肥沃な大地を自慢としています。中でも向峠地区は、周辺より里山として開墾された歴史が浅いこと、太古に起きた地殻変動が特異であることなどから、里の暮らしと手つかずの自然との距離が大変近い環境にあります。
そのため、集落に残る言い伝えの多くは、自然と人々が共存するために生み出されています。
自然豊かな風景が広がる一方、中国自動車が集落の目の前を走っており、六日市IC(島根県)からは車で15分ほどです。
ここでは、バンカーズファームからも気軽に行ける、向峠のみどころを紹介します。
剣霊神社は、文亀元年(1501年)、向峠開拓の祟りを鎮めるために、平家伝来の宝剣を納めて経津主を奉祀したのが始まりと言われています。
山口県岩国市錦町宇佐郷
バンカーズファームより徒歩5分
かつて宇佐川と深谷川を集めて日本海に流れていた古高津川は、3万年前に発生した柳ヶ瀬付近の大規模な地殻変動で宇佐川に流れを奪われました。その時の様子を地形に見ることができます。
山口県岩国市錦町宇佐郷
バンカーズファームより車で約3分
3万年前に起きた柳ヶ瀬付近の地殻変動により誕生した落差28メートルの大滝です。
滝壺への道は急峻なため、滝口からの見学のみとなります。
山口県岩国市錦町宇佐郷
バンカーズファームより車で約15分
西中国山地国定公園を流れる深谷川の両側に広がる原生林は、春は新緑、夏は深緑、秋は錦絵のような紅葉、冬は雪景色と、自然豊かな四季折々の様子がみどころです。
94メートル上に架かる深谷大橋の中央には、島根県と山口県の県境が走ります。
山口県岩国市錦町宇佐郷
バンカーズファームより車で約3分
樹齢1,000年以上になる杉の大木で、昭和50年(1975年)に県の名樹百選に指定されています。
古代よりこの地は原生林が生い茂る大湿地帯でしたが、寛治年中(1087年頃)に村里として開墾、その際たった一本残されたのがこの杉です。
以来、集落の守り神として大切にされてきました。
山口県岩国市錦町
バンカーズファームより車で約10分