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畑だより
wasabi

沢わさびと畑わさびは同じもの

バンカーズの挑戦

古くより錦川上流の木谷峡には山々の谷間にわさびが自生し、平家の落人達がこれを採り、ヤマメや鹿肉の刺身に付け合わせて食したといわれている。岩国市北部地域の山間部では、明治初期の頃から本格的にわさび栽培が始められ、この地域の農業を支える作物として栽培されてきた。当初は渓流を生かした「沢わさび」が栽培されてきたが、今では主に加工用として「畑わさび」の栽培が主流となっている。

 沢わさびと畑わさびは、栽培方法の違いによる区分であり、植物学上は全く同じものである。わさびはアブラナ科に属する日本原産の植物で、「沢わさび」は主に根茎を生食用に(恐らく多くの方がイメージするわさび)、「畑わさび」は主に茎を加工用に用いる。

 また、わさびは冷涼な気候を好み、陽の光を嫌うため、適地の選定が極めて重要になる。沢わさびは渓流などの浅瀬やわさび田で、畑わさびは渓流沿いの傾斜地や林地、山間の畑地に栽培されるが、現在では生産性向上や収量安定のため、平地のビニールハウス内で栽培されることが多い。

 そしてバンカーズファームが栽培するものは「畑わさび」であり、主にビニールハウス内の畑で栽培し、その茎を加工用として出荷する。最初の出荷予定は来年5月。無事出荷できることを祈りながら、日々農作業と格闘している。