2021年04月26日
新たな試み
冬から春にかけて芽吹くワサビの新芽のことを地元では「ガニ芽」と呼び、漬物やおひたしにして食卓に並ぶ。優れた風味と食感に加え、栽培適地が限られることから、希少価値が高く、地元では古くから親しまれる逸品だ。
しかし近年では家庭でガニ芽を調理する食文化も薄れつつあり、生産者の減少も相まって、マーケットは縮小傾向にある。
付加価値の高い商材にも関わらず、一般消費者の認知度は低い。そこで、地域外の消費者にも知ってもらうため、このガニ芽や花ワサビ等を使った商品開発を開始した。
全国的には、「わさび漬」と言えば、酒粕に漬けたものが一般的。一方、こちらのわさび漬は醤油ベースの調味液に漬けたものが主流だ。ここに独自性を見出し、地元で採れたガニ芽や花ワサビを主役に、山口県産のこだわりの原材料を使用したわさび漬を、山口県ならではの商品として打ち出す予定。 私たちのミッションは、産地復活により地域のブランド化を図り、農業を通じた地域創生を実現すること。農業をきっかけに、２次産業、３次産業へとビジネスを派生させ、地域と深く関わり合いながら、地域産業の芽を育てたい。
